蝉時雨 | South Wind~海辺の家・葉山生活~

蝉時雨

今日は、処暑(しょしょ)と言って、「暑さが峠を越えて後退しはじめるころ」という意味を持つ、二十四節気のひとつ。処暑を境に涼しくなる、というわけではありませんが、この処暑の頃から、沖縄ではツバメが本土から南下してくるのだそうで…確実に、秋は歩を進めているのですね^^


とはいっても、やっぱり今が夏真っ盛りで、残暑厳しい毎日が続いています。

この時期は、山を背負った我が家では、蝉時雨で目覚める事も少なくありません。

去年は蝉の脱皮の瞬間を写真に収めました(記事はコチラ )。


今年は残念ながら、脱皮の瞬間は目に出来なかったものの、幼虫が脱皮場所を求めて(?)歩く姿を目撃しました。あの、よく見掛ける茶色い抜け殻…その背中が割れていないのが、ヨイショヨイショと歩いているんですよ(笑)。なんだか健気な姿でした。

そして、今年何度か見たのが、羽化した後、羽を乾かす蝉の姿…。



セミの脱皮


セミの脱皮



セミの脱皮

ついつい、悪戯心で、ホヤホヤの蝉を触りたくなってしまいますが、それは我慢。

背中が割れて殻を脱ぎ、羽が硬化するまで数時間かかります。

硬化前の羽は柔らかく、うっかり何かに触れてしまうと、正常に羽が広がらなかったり、羽が歪んで、飛べなくなってしまう事もあるんだとか…。


子供の頃は、昆虫図鑑の蝉のページが怖くて、キモチ悪くてたまらなかったのですが…毎年、騒がしいまでの蝉時雨を耳にするようになった今、長い間、土の中で過ごし、ようやく地上で羽化した蝉に敬意を払うような(大袈裟かな…)、そんな気持ちで、そっと観察しておくにとどめました^^